しがない学生の雑記

日常で感じたことを適当に書き連ねるだけのブログ

面接において評価される点とは

 そろそろ夏のインターンシップの面接が始まるか?という時節になったので,タイトルの件について忘れないうちに私の体験談を適当にまとめようと思う.内容は,インターンシップの選考と本選考の面接を受けた後にもらえたフィードバックをまとめたもの.ここが高評価でしたという企業側の文言と,それに対する私のコメントを書き連ねる.

 当たり前のことばかりであまり参考にはならないかもしれないが,当たり前のことをできるのが大事なんだなあ,という再認識材料ぐらいの気持ちで見ていただければ幸い.

 

・「元気,明るい」

 これは本当に毎回言われた.やっぱり元気が一番?なお,ある社会人の方曰く,元気さは学生の特権らしい.悲しい.

・「コミュニケーション能力が高い」

 これもまた毎回言われた.特別な何かを求められるわけでなく,肩ひじ張らずに質疑応答ができていればそれでよいと思われる.どこかで笑いをとれればなお良し?

・「真面目である」

 面接の際の受け答えの様子と,学業の成績から判断されていたらしい.なお,学業がどれだけ重視されるかは企業による模様.

・「好奇心が強そう」

 判断材料が謎.

・「会話が論理的である」

 特に何も意識していなかったが複数回言われた.自身の発言に矛盾がない,相手の質問に対する回答がずれていない,などを押さえておけばこの評価か?

・「自分の意見をはっきりと述べられていた」

 これもまた何も意識していなかったが複数回言われた.このように感じた理由は不明.自信をもって話ができているかなど,態度の問題か?

・「〇〇を学んでおり,即戦力になると感じた」 

 自身の専攻と,企業の求めるスキルが合致していた場合に下される評価.多分.なお本人的には,いや絶対ならんわ...と言われるたびに内心思っていた模様.

・「〇〇に関する仕事がしたいんだ!という熱い想いを感じた」 

 複数回言われた.私は志望業界を完全に決めており,それに対する熱意は我ながらあったと思うので伝わっていることが判明し嬉しかった.体感だが,熱意は結構重要な要素であると思う.

 

 ざっくりまとめると上記のようなものであったと思う.冒頭でも述べた通り当たり前のことばかりなので,あまり緊張することなく自然体で臨むのが一番であろう.

 

 ちなみに,悪かった点は言われたことがないため分からない.まあわざわざ本人に対して悪い所は伝えないよなあ...

 

 これから面接が待ち受ける方々,楽しんで受けてくだされ.

書評的な何か「坊っちゃん」

 書評的な何か第2弾.

 今回はこれ.

坊っちゃん」, 夏目漱石, 新潮文庫など

 読んだことがなくとも,名前は誰もが知っているであろう有名どころも有名どころの作品.が,我が人生において2番目に読んだ回数が多い本ということで紹介.

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坊っちゃん

 ある田舎の学校に赴任することになった主人公である「坊ちゃん」の目線から,彼を取り巻く人間模様について語る.そんな話.

 

 昨今の小説はミステリーと呼ばれるジャンルでなくとも,多かれ少なかれ伏線が張られ,それを回収する形で話が展開されることが多いと思う.しかし,この本は違う.伏線など特になく,淡々と話が綴られているような形態である.

 

 では何が面白い本なのか.極めて個人的な感想だが,内容もさることながら何よりも,そもそも文章を読むこと自体が面白いということに尽きる.とにかく読みやすく,綺麗な筆致で描かれているのだ.平易に述べるならば,ほとんどの一文がかなりの短文で淡々と書かれていながらも,その情景はありありと想像できるような文章,ということになると思う.ただ,何分古い本であるので現代の人が読んだら読みにくいような漢字が散見されるのでそこは注意.最近の版のものであれば,そのあたりが修正されていたりするのかしらん.

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ちなみに昭和61年版のもののお値段.物価の違いを感じる.

 意外と?内容的には短いためサクッと読めるので,明治の文豪といわれる人たちの作品を何か読んでみたいなあという方におすすめの一冊.ちなみに,調べたところkindle版で無料で読めるっぽいです.

 

 

 余談ではあるが,坊っちゃんの舞台である愛媛県松山市を友人たちと訪れた際の極めてどうでもいい思い出話をついでにしようと思う.

 松山には,坊っちゃんの舞台であることをを推している通りがある.その中で私の心に最も印象に残った出来事は,坊っちゃんの作中人物である「マドンナ」をあしらったお土産を多数見かけたことである.これが本当に多い.中には,坊っちゃんとマドンナが恋仲であるかのような印象を受けるようなデザインのものもある.それがどうした?と思う方もいるであろうが,本を読んだことのある人ならばわかるはず.実はこの「マドンナ」なる人物は,作中において坊っちゃんの恋人っぽい描写など全くないどころか,そもそも出番自体ほぼない.加えて,どちらかというと良い印象を抱けるような人物ではないのである.そのような人物の扱いとは思えないような,松山お土産界における好待遇っぷりに対して,「なんでやあああ!もっと他に取り上げるべきメインキャラいっぱいいるやろおおお!」と皆で頭を抱えながら旅行を楽しんだのは良き思い出.

 

 しかしまあ書評とは思えないぐらい本の内容に触れてないなあ,と思うけれどそれもまた一興ということで...

インターンシップなるもの

 先日,「インターンシップに関して相談があるんですけれども」と研究室の後輩に言われた.もうそんな時期か...ということでインターンシップに対する雑感を書こうと思う.

 

 そもそも「インターンシップ」とは,日本語で言うところの「就労体験※」.つまり,企業における仕事を体験してみよう!という趣旨のもとに開催されるものである.しかし,就労体験というよりも就職活動の場になっているのが昨今の現実であろう.あな悲しきかな.

※本来はそういう意味ではないかもしれないが.

 

 昨夏,私も某メーカーのインターンシップ(2週間,技術職)に参加した.当時の私は就職活動であるという認識をあまり持たずに,「志望業界の企業のインターンに参加して,業界研究でもするか~」というノリで応募し,志望業界の中で選考時期が早かった大手企業のインターンシップに参加した.そして愕然とした.

 

 確かに,業務の一端を体験するという目的を果たすこともできたが,こ,これは就労体験の場ではなく選考の場だ...と感じる場面が多々あったのである(詳細は伏せる).あとついでに言うと,かなり早い時期の選考を受けられる権利ももちろん?貰えた.そのため,あまり参加する企業について深く考えていなかったことを大分悔やんだという経験がある.これから参加しようと考えている方々は,きちんと考えた上で応募することを推奨する(というか普通の人はそうであろう).

 

 後悔はさておき,参加してよかったと思うことももちろん多かった.中でも個人的な一番の収穫は,第一志望である同業他社の選考の際に役立つ情報を得られたことである.それは,なぜ他社ではなくうちなのか?という問いに対する明確な回答を得られたことだ.これは実地に行かなければ分からなかった情報であったため,参加してよかったなあと心から思った.

 

 ついでながら,1Dayインターンシップの話もしようと思う.私は秋から冬にかけて計3社の1Dayに参加した(少ない...)のだが,行ってよかった!と思ったのは1社だけだ.その1社は,1Dayではあるものの朝から晩までみっちり内容があり,満足できたのが要因だ.他の2社は数時間しか時間がなく,ほとんど会社説明会みたいなものだなあという印象しか受けなかった.なので,もし1Dayインターンシップに参加しようと考えているならば,時間の長いものに参加するのが個人的にはお勧め.

 

 特に取り留めもなく書いたが,インターンシップに参加すること自体は強くお勧めするので(就職活動的な意味で),これからしようとしている方々は頑張ってくだされ.

 

書評的な何か「閻魔堂沙羅の推理奇譚」


 書評的な何かを書いてみようと思う.

 今回はこれ.

「閻魔堂沙羅の推理奇譚」, 木元哉多, 講談社タイガ

 ジャンルはミステリー.第55回メフィスト賞受賞作.

 

 この作品の特徴は探偵役が被害者であるということ.殺された被害者が,閻魔様の娘と対峙し,自身を殺した犯人を推理できれば生き返ることができ,できなければ地獄行き.そんな話.

 

 ミステリーとしては,トリック面がしっかりしている,かつ落ちがしっかりしているなどストーリー性も割合あり,読みやすい良作.ごりごりの本格派!とか社会派!って感じのミステリーではない.

 

 また,ほどほどにカジュアルでほどほどにフォーマルな文体,かつ短編集※であるため本を読みなれていない人におすすめの一冊.ちなみに,シリーズ物ではあるものの各書の話の内容的な繋がりはほぼない.

※「閻魔堂沙羅の推理奇譚 金曜日の神隠し」だけ長編小説

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「閻魔堂沙羅の推理奇譚」(左), 「閻魔堂沙羅の推理奇譚 負け犬たちの密室」(右).

 まだ2冊しか読んでいないが,ああ!とりあえず良作が読みたい!という気分になったときに続きを読もうと思う.

 今回は短文ながら書評的な何かを人生で初めて書いてみた.自身の備忘録的な意味も込めて,今後も気が向いたらやろうと思う.なお,書評をするときは今回のように本の中身にはほとんど触れず,私の思ったことを忌憚なく言うだけの形にしようと思う.

 紹介した本に興味を持ってもらえる人が一人でもいたならば,我が本懐は遂げられます.完.